補助金と助成金の違い
補助金と助成金は、返済不要という点が共通しており、大きな違いはありません。
強いて違いを挙げるならば、それは審査通過の難易度にあります。
一般的に、補助金は予算と口数が厳密に決められているため、申請しても資金を得られないかもしれません。
そのため、経営者はどちらか一方を申請するのではなく、同時に複数の補助金・助成金への応募を行いましょう。
そのための第一歩は「補助金・助成金を知る」こと。
そのために今回は、補助金・助成金の一例をご紹介いたします。
起業家向けの補助金の例
「補助金」は、経費としての適用範囲が広く、助成金に比べて支援金額が大きい傾向が見受けられます。
豊富に用意されている補助金の中でも、特に有名なものを確認していきましょう。
IT導入補助金
「IT導入補助金」とは、企業がITツールを導入するための経費を支援する目的で制定された補助金です。
生産性の向上や、売上アップのために行われる取り組みに対して支給されます。
ハードウェアのレンタル費用なども含まれ、支給される額は最大で450万円と高額です。
ものづくり補助金
「ものづくり補助金」は、ものづくりを行っている企業に対して支援を行う補助金です。
設備投資や試作品の開発時に必要な費用に充てられます。
条件さえ満たせば、最大で1億円規模の支給が期待できるため、ものづくり企業の経営者は必ず注目しておきたい補助金です。
事業再構築補助金
「事業再構築補助金」は、企業の事業再構築を支援する目的で新しく制定された補助金です。
ウィズコロナ時代の新しい店舗の在り方を支援するために活用できます。
具体的には、カフェにテイクアウト商品の販売をするスペースを確保する工事費用などに活用することが可能です。
起業家向けの助成金の例
助成金は、補助金と異なり、原則として通年申請が可能な制度です。
業種や社員数を照らし合わせ、条件が合致していたら応募を検討してみましょう。
人材開発支援助成金
「人材開発支援助成金」は、自社で雇用している正社員が業務上必要な能力を身につけるために活用できる資金です。
「特定訓練コース」や「一般訓練コース」など、全部で7つのコースが用意されています。
トライアル雇用助成金
「トライアル雇用助成金」は、特定の求職者を一時的に雇用する際に活用できる助成金です。
この助成金を利用するための「トライアル雇用」は、企業と求職者のミスマッチ防止や採用コスト削減などのメリットが注目されています。
創業助成金
「創業助成金」は、東京都で創業5年以内、またはこれから開業を予定している事業者が利用できる助成金制度です。「創業補助金」と似た要件の助成金ですが、各都道府県が提供している補助金より圧倒的に高額である上限金額300万円が設定されています。
申し込んでみることが大切
補助金や助成金は返済の必要がない資金です。
まずはどのような制度があるか知り、次に可能な限り申し込んでみるということが大切なのではないでしょうか?